地球はニートを中心に回っている。

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巻きグソ太郎といいます。(仮名)ニートらしからぬ行動力には定評があり、アクティブでクリエイティブでマッチョなニートになって、ニート界の覇者になるのが夢。 日本の押し出すクールジャパン戦略の中心的存在。世界を担うグローバルニートとなるべく日々奔走中。おっぱいが好きです。

虚無への供物を読んでみた。日本三大奇書やで。

ついこのまえ、日本三大ミステリーの”虚無への供物”を読み終えました。

 

さすが有名なだけ合って面白かったですね。とりあえず癖がすごい

そういう訳で感想書いていきたいと思いまーす

 

 

 

新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)

新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)

 
新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫)

新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫)

 

 

0.そもそも虚無への供物って何?作者が二人?アンチミステリーって?

虚無への供物というのは、1960年に出版された推理小説のことで、1997年にはドラマ化されています。

 

最初、江戸川乱歩賞に応募するのですが、このときのペンネームが”塔英夫”

 

残念ながら入賞は逃してしまい、結果は次席にとどまりました。

この時応募した小説は、虚無への供物の前半部分だけでしたが、後に後半部分を書き上げ、本名の中井英夫という名前で出版をしました。

 

塔英夫→中井英夫と名前が変わっているので戸惑うかもですが、同一人物なんですね〜

 

それで、これがタダの小説だったらわざわざ日本三大ミステリーに選ばれることなどありませんよね。これが三大ミステリーたるゆえんは、ミステリー小説でありながら、ミステリー小説であることを否定する、”アンチミステリー”の立場をとっていることにあります。

 

アンチミステリーとは何なのか。それは、ざっくりいうと、推理小説でありながら推理小説であることを否定するという、一見矛盾した視点から描かれた作品のことです。

 

ってさっきと同じこと言ってますねw

 

わかりやすい例で言うと、メタ発言的なやつです。物語の登場人物たちが、”これって推理小説っぽいよね”という内容の発言をすることです。

 

日本三大ミステリーのひとつである”ドグラ・マグラ”もこのアンチミステリーに属すると言われています

 

物語の概要はですね、ネタバレにならない程度にざっくりと説明しておくと、

 

物語の舞台は、氷沼家という、歴史ある名家です。今でこそ没落しているが、昔は大金持ちの家系だったんです。

が、この一族には問題がありまして、呪われてでもいるのか、家族、先祖が”普通の死に方”をしないんです。船が沈没したり、家が燃えたり、なんだかんだりとものすごい悲惨なわけです。

 それで、氷沼家の子孫たちが、次々に奇妙な死に方をしていくのですが、これを当家の人や、その友人といっしょに推理・解決していくというお話です。

 

1.中盤ぐらいまでの完全犯罪感がパない

この物語は、中盤ぐらいまで、具体的に言うと、文庫版で前編を読み終わって、後編を数十ページぐらい読んだあたりまで、はトリックがワケワカメ過ぎて、こんなん絶対解決できへんやろ…的な流れになります。

 

密室犯罪が立て続けに起こり、最初に殺された被害者の予言めいたものが実現されていって、恐怖が忍び寄ってくるような感じです。

しかも、不動明王とか四次元空間とか、意味不明なワードが乱発されていきます。

 

風呂敷広げすぎでしょって感じなんですが、中盤の途中辺りから急速に物語が収束していきます。

さらにさらに、途中で、小説内で、”これから起こる犯罪を予想して描いた小説”を読まされることになり、なんかわけわからんわーーーーってなる。

 

2.結局トリックは大したことなかった気が…

肝心のトリックなんですが、まあここでは言えないのは当然として、”ちょっとヘボくなかったかな?”みたいに思いました。

 

それまでに完全犯罪感がハンパなかったので、トリックもさぞかし度肝を抜かれるやつだろうなと思っていたので、がっかりしたのはありますねえ〜

 

期待が高すぎたってことなんですけど

 

それはともかく、トリックが暴かれかけてから事件が収束するまでは、あっという間でした。今までの伏線の数々、奇妙なトリックが次々に解明されていくので、むちゃくちゃ面白いところでした。

 

ここの部分は、一気にダーーーっと駆け抜けましたね。ぶっ続けで読みふけってました。

 

3.ネタバレ&考察・感想、読者への言及

この部分は小説の深刻なネタバレを含んでいるので、未読の方は目を通さないことをおすすめします。

 

結局、犯人は蒼司くんということになるわけですが、いろいろな論点がでてきますね。

 

①蒼司くんの殺人の動機について・読者への言及

 

蒼司くんが物語の後半部分で、独白で、自分の仕掛けたトリックや殺人に至ったきっかけなどを説明しているわけですが、このきっかけが???ってなると思う。

 

この小説の巻末の部分の解説の言葉が的確だったので引用させてもらうが、

”動機が高級すぎる、別の言葉で言えば、純文学的すぎる”のである。

 

犯人の意外性は申し分ないが、今は亡き父親の仇ということで、義父を殺してしまうのはいかがなものか。

 

蒼司くんの独白の部分で、メタ的な発言ともとれる、

 

”物見高いお見物衆。君たちは、我々が洞爺丸の遺族だと言っても、せいぜい気の毒にぐらいしか、考えちゃいなかっただろうな。どれほどのショックだったかわかるなんぞと言いながら、ザ・ヒヌマ・マーダーを待ち受けてゾクゾクしていたくらいだから、察しはつくよ”

 

”無責任な好奇心の作り出すお楽しみだけは君たちのものさ。なにか面白いことはないかなあとキョロキョロしていれば、それにふさわしい突飛で残酷な事件が、いくらでも現実に生まれてくる、今はそんな時代だが、その中で自分さえ安全地帯にいて、見物の側に回ることができたら、どんな痛ましい光景でも喜んで眺めようという、それがお化けの正体なんだ。”

 

これはドキッとしますよね〜〜

響くか響かないかは別として。(あんまり僕には響かなかったです)

 

②奈々の推理がトンチンカンという言葉では言い表せない事について

蒼司くんも言っていましたが、奈々やアリョーシャの推理はことごとく外れていましたね。(アリョーシャは核心に近づいていた部分もありましたが)

逆に、ほとんどすべてを見抜いていたのは、牟礼田と藤木田老人、紅司くんですね。

 

牟礼田ちょっと頭キレすぎだろって感じです。でも、蒼司くんを殺人に誘導したのも、こいつが原因と言えば原因ということで、そのおかげもあるだろうと思いますけどね。

 

奈々が自信満々に”アリョーシャったらまだわかってないの”とか”ワタシはこの事件の真相を見抜いたわ”とかドヤってたけど、蒼司くんにボロクソに言われたのが痛快でしたね(笑)

 

③事実を整理

僕は読んでて、牟礼田の小説に完全に引っかかってしまったので、悔しいのですが、この小説では様々な仮説が飛び交うため、なにが事実で何が想像なのかがややこしくなります。というわけで、色々整理しておきます。

 

事実

①蒼司が、紅司くんと橙二郎を殺した。

②氷沼家の生き残りの黄二とやらは存在しない。

③鴻巣玄次は存在する。ゲイバーで働いていて、蒼司が手なづけた。

④物語の終盤では、鴻巣玄次は病院に入院している

⑤氷沼家のおばあさんが死んだ、老人ホームでの火事は、蒼司がやったのではない

⑥火事の犯人、なぜ死体が一人増えたのかは不明?

⑦分裂症で入院している、氷沼家につかえていた老人が持っていた書物に、蒼司の行為が予言されていた

 

 

 

こういう感じで、虚無への書物の詳細な情報をまとめてみました。

ぶっちゃけ、僕もまだ1回しか読んでいないので、考察らしい考察はしていませんし、事実関係を誤認しているかもなので、なんか間違えていたら、遠慮なく指摘してください!!

 

新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)

新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)

 
新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫)

新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫)

 

 

 

 

以上っ